誰もが人を動かせる!
P&Gでマーケターとして活躍された後、経営状況が悪化していたUSJに転職。そのマーケティング手腕でUSJをV字回復され、今は起業家としてご活躍されている森岡毅さんの新刊です。
森岡毅さんの情熱溢れる文章が大好きです。
リーダーシップについても学びがありましたが、特に私と夫との関係について思うことがあったので忘れないうちに書き記したいと思います。
〈人を動かす三原則〉
目的に対して
・相手にとって魅力(メリット)があるか
・相手がそのミッションにとって必要とされているか
・自分が本気でやりたいと思っているか
この三つを揃えることが大切。
〈リーダーシップの型〉
自分の強みを活かすことが大事。人の強みは主に3つの型に分類できる。
・T(hinking)型
考えることが好き。戦略を練ったり、謀が得意。思考力を強みとする人。考えすぎて行動できなくなることが弱み。
・C(ommunication)型
人と繋がることが大好き。伝える力や人と繋がる力が強み。人の気持ちに配慮しすぎてしまうことが弱み。
・L(eadership)型
人を統率して動かす力を強みとする人。自分の意思が明確なのでリーダーシップ経験を得やすい。行動が早い。他2つの特性より希少性がありリーダーシップ経験を積む上では圧倒的に有利だが、人から理解されないことも多い。
私自身は典型的なT型人間です。
知的好奇心が強くて知らないことを知ることが好き。
人と関わることも好きだけど、C型気質のワイワイしたいという感じではなく、人から刺激を受けることで満たされる知的好奇心が好きなんだと思う。
だからとにかく常にいつも何かを考えているし、インプットばかりしている。
分析もよくしててやるべきことは徹底的に調査して分析するから、そんなに外すことはない。
でも、考えすぎるし調べすぎるから行動が遅い…。
そして夫は典型的なL型人間。
「こうありたい自分」がとにかく明確で、ブレない。自分がこうしたい!という欲が強いから、めっちゃ行動早い。
色んな知識を吸収してブレがちな私と違う、その姿は憧れで羨ましいけれど、彼に共感してもらえるツボに入らない時に、自分が否定されているような感覚になって辛く思ってしまう時もありました。
こんなにブレずにいられたら楽だろうなぁ、気持ち良く生きられるだろうなぁ。
T型の私はずっとそう思っていたけど。
日本人は特に、こうありたい自分、が明確なL型人間が少ないからL型人間は共感が得られにくいし、自分も相手に共感できないことが多い。
森岡さんは超極端なL型とT型を併せ持った人ということで、その特有な苦悩が言語化されており、森岡さんほど極端ではないけどL型人間の夫の苦労や辛さを、少しだけわかってあげられた気がしました。
自我の強いL型人間と一緒にいると、意見の食い違いがあった場合、自分が間違っているかのような感覚にさせられることがあります。
私はそのことを、ずっと自分の軸がしっかりしていないせいだと思っていたけど(それもきっと少しはあるけど)
自分を貫けない状況はL型人間にとって、私が思うよりずっと、すごくすごくしんどい状況で、何としても自分の軸を曲げないことが夫のアイデンティティなんだと理解することができました。
夫の態度に苦しくなる時があったけど、それも私がどうこうじゃなくて、夫自身の問題であったのかもしれないと、なんだか少し気が楽になりました。
わかってもらえない、という悲しみや不満は、相手を理解することで解消されることもあるんだと大きな学びを得たのでした。